2012年7月の山行報告
20周年記念山行    Fランク
尾瀬沼〜燧ヶ岳〜尾瀬ケ原

 【日 時】 2012年7月21日(土)〜25日(水)
                     
   7月21日(土)              【天候】曇り一時雨
   会事務所P4:50――とくとくターミナル5:30――淡路SA6:25/6:30――(名神)
  多賀SA10:30/10:50――(中央)恵那峡SA10:1/10:30──(上信越)東部湯の丸SA
  12:35/13:05――(関越)赤城高原SA14:30/14:40──沼田IC14:50→(R120)→
   (R401)戸倉15:50(マルイ旅館泊)
   
    会事務所Pから9名で出発、松茂とくとくで1名10名揃い、楽しみにしていた尾瀬
  の山行への出発です。2名の山友ドライバーがおよそ2時間交代で運転。沼田ICから
  一般道に下り、沼田街道を今夜の宿泊となる戸倉へ向かいます。途中多賀で朝食、
   東部湯の丸でSAで昼食、トイレ休憩ではご当地の名物をチョイと試食して土産の参
  考に?関が原ではかなり激しい雨に遭いドライバーは大変だったと思います。
   予定より早く旅館に到着。温泉につかって疲れをとり、夕食には山菜、川魚、サ
  ラダ、味噌汁など美味しくいただき鋭気を養って明日に備え就寝。
 
   7月22日 (日)              【天候】雨のち曇り
   マルイ旅館7:00――大清水登山口7:15/7:30‥‥一の瀬休憩所8:30/8:40‥‥三平峠
   9:25/9:30 ‥‥三平下9:55/10:10‥‥沼尻10:30/10:45‥‥沼尻小屋12:25/13:15
   ‥‥尾瀬沼ヒュッテ14:20

  戸倉旅館のバスで7時に出発。15分程で大清水の登山口に着き、雨具、ザックカバー
 を装着し準備を整えて出発。一の瀬休憩所までは、栃、朴ノ木、ブナなど落葉広葉樹の
 未舗装の広い道が続いています。道路開通の予定で造られたが、湿原保護のために中止
 されたようです。ここからは登山道らしくなり、ぬかるみや濡れた木道を用心深く進む。
 三平峠で滑り止めを装着し下りに備える。三平下で小休止。尾瀬沼の南岸から池尻へと
 周遊道を進みます。木道は痛みが進んで傾斜し、一方通行でやっと進める個所などあって
 気が抜けません。池尻長蔵小屋で昼食。見晴方面への分岐点にある小屋では多くの人で賑
 わっていました。コーヒーをいただき生き返った心地です。キンコウカ、サワラン、トキ
 ソウ、モウセンゴケなどが湿原を彩っています。標高1660m、周囲9km、最も深い水浸9.5m
 の尾瀬沼は広くきれいです。湖面に映る逆さ燧ヶ岳も何とか撮影に成功。お腹も満たした
 ので尾瀬沼東岸に向かいます。泥んこになりながら足元に注意して今夜の尾瀬沼ヒュッテ
 を目指します。尾瀬沼東岸は花も豊富、木道も整備されていて安心して歩けました。ワタ
 スゲ、ニッコウキスゲ、テガタチドリ、シモツケソウ、オゼヌマアザミ、ヒオウゲアヤメ
 、コオニユリ、イワショウブ、ゴゼンタチバナなど・・・
  夜7時からは尾瀬沼ビジターセンターで、尾瀬の自然や歴史などの学習に参加。
 
  7月23日(月)             【天候】曇り時々小雨
 尾瀬沼ヒュッテ6:55----浅湖湿原----(長英新道)7:15----ミノブチ岳10:50/1055
 ----俎嵩11:30/11:40----柴安嵩12:00/12:45----(見晴新道分岐)16:05----
  尾瀬見晴(尾瀬小屋泊)16:15

  尾瀬小屋から見る燧ヶ岳は高くそびえて険しそうである。気合を入れて出発。
 浅湖湿原を通り、長英新道に入る。分岐からは白樺やダケカンバの木々が爽やかである。
 道はぬかるみドロドロ出歩きにくい。途中からは急な坂が続き、苦しく必死に登る。ミノ
 ブチ岳の頂上に近づくと緑のハイマツの中に、ハクサンシャクナゲが咲いていて心癒され
 る。頂上からは下の方に薄青い尾瀬沼が見えた。
  少し休憩し、ハイマツの中を通り俎嵩へ。大きな石がゴロゴロした旧坂を下り、上がり
 して俎嵩に辿り着く。予定より時間が遅くなったので少し休み、柴安嵩に急ぐ。ガレ場の
 道を歩き20分ほどで東北一の高峰「柴安嵩」の頂上に着いた。20周年記念の旗を囲み記念
 撮影し、やっと昼食・休憩となる。おにぎりときゃらぶきの美味しかったこと。遥か下の
 ほうに黄緑色の尾瀬ヶ原が広がっていた。
  下りは見晴新道を通ったがこれまた急な坂。途中から沢沿いのゴロゴロ石の坂が続き、
 なかなか足が進まない。休み休みしながらの下山で時間もかかったが、やっと下山。尾瀬
 小屋に着いた時には体はくたくただったが、心は登り終えた達成感で満たされた。今日は
 小雨だったが、燧ヶ岳は上りも下りも険しく、もし雨が降ったら登山できなかったのでは
 と思った。宿舎には風呂もあり疲れをとることができた。夕食時にはみんなで乾杯し、無
 事に登頂できたことを祝った。
 
  7月24日(火)            【天候】曇り後晴れ
 尾瀬小屋 7:00----温泉小屋 7:40/7:45----三条の滝 8:45/9:00----温泉小屋10:00/
  10:10----尾瀬小屋10:43/11:15----竜宮小屋(昼食)11:50/12:20----ヨッピ橋
 12:45/12:55----牛首分岐13:40/13:50----山の鼻(国民宿舎尾瀬ロッジ泊)14:30

  今日は三条の滝へ行って尾瀬ヶ原を散策する予定。滝組(7名)と散策(3名)の二組に
 分かれ行動することに。ザックは尾瀬小屋に預け軽装で出かける。
  三条の滝へ続く木道はよく整備されていて歩きやすい。湿原にはキンコウカ、ワタスゲ
 などの花々が咲き、緑の草色を黄色や白色に染めていた。温泉小屋でトイレ休憩。有料で
 あるがとても清潔で気持ちがいい。温泉小屋辺りから道がぬかるみ、ゴロゴロ石の道や木
 の根道となる。険しい登山道を上がり、下りしていくとゴーゴーと流れる音が大きくなり
 、平滑の滝に着いた。展望台から下を見ると目が眩みそうであった。巨大な一枚岩の上を
 水が勢いよく流れている。次に三条の滝をめざし30分ほど歩き、やっと上の展望台に着く。
 木々が茂り滝があまり見えないので、更に鉄鎖のついた急な階段を下る。展望台に着くと
 目の前に豪快な滝がしぶきを上げ流れ落ちていた。高さ100m、幅30mの大きな滝で、水量も
 あり見応え十分な滝である。道は険しかったが頑張って歩いてよかったと思った。
  帰りは元来た道を通って尾瀬小屋へ。荷物を整理し、再度出発。
  尾瀬小屋近くで二組が合流し、尾瀬ヶ原を散策しながら山の鼻を目指す。今にも雨が降り
 そうな天気だったがだんだん良くなってきた。尾瀬ヶ原は広大な湿原で、緑の草原の中に
 ワタスゲ、トキソウ、モウセンゴケ、キンコウカ、ニッコウキスゲが咲き、目を楽しませて
 くれた。あちこちにある池塘には浮島があり、ヒツジグサの白い花が咲いていた。燧ヶ岳や
 至仏山の雄大な景色も右に左に見える。
  燧ヶ岳が逆さに映る池塘もあり、絶景ポイントがいっぱい。至仏山の麓にある尾瀬ロッジ
 を目指した。宿舎に入ってからもカメラを手に出かける人も。作品展が楽しみである。


  7月25日(水)            【天候】曇り時々晴れ
 尾瀬ロッジ 6:30‥‥鳩待峠 7:35/8:00──戸倉8:20/8:30 ──吹割の滝 9:00/9:50──
  望郷の湯(入浴・昼食)10:15/12:00沼田IC12:15――(関越・上信越・中央道・名神)
 ――淡路SA――会事務所23:30
 
  いよいよ尾瀬も最後の目。尾瀬ロッジを出ると目の前に至仏山がきれいに見える。尾瀬
 ケ原ともお別れ。鳩待峠へ向かて出発。ブナやシラカバの自然林の木道を歩いて行く。木
 道はきれいに整備されている上、乾いているので歩きやすかった。1時間ほどの道のりで
 あったが、小鳥のさえずりや溪川のせせらぎを聞きながら、緑の自然林の中を歩くのは心
 地よく、尾瀬を楽しみながら歩いて行った。
  鳩待峠からは大型バスで戸倉へ出て、CLさんとSLさんの運転するレンタカーで帰路に。
 途中「東洋のナイアガラの滝」と言われている吹割の滝に寄る。高さ7m、幅30m余りの滝
 が河床を割くように流れ落ち、水しぶきが吹き上がる様子から吹割の滝と名付けられたと
 のこと。国の天然記念物にも指定されている。片品溪谷の奇岩も見応えがあり、本物のナ
 イアガラには及ばないが必見の滝である。
  望郷の湯で入浴を済ませ、高速を乗り継ぎ走った。途中で渋滞にあったものの計画通り
 の時刻に帰ることができた。CLさんとSLさんは15時間かけての運転は大変だったと思うが
 安全運転をして下さり、冗談を言い合い、和気あいあいの楽しい雰囲気でした。四泊五日
 は少し長く感じたが、尾瀬沼・燧ヶ岳・尾瀬ヶ原を満喫し、満足感いっぱいの山行でした。
  この山行に関わって下さった皆さん、本当にお世話になりました。