2013年2月例会山行




 20周年記念山行

雲辺寺(927m)(Fランク)

 
 【日 時】 2013年2月17日(月)  【天 侯】 晴れ    【コースタイム】  石井役場6:30(---貞光7:15/7:25---駐車場(広場)8:10/8:30 ……登山口  8:40…道分岐10 : 03……雲辺寺11:10……雲辺寺境内11:20/12:15……登山口  13:50…駐車場14:00/14:15---貞光15:00/15:15---石井役場16:15  【感 想】  石井役場をマイクロバスで予定通り6時半に出発。途中3人を拾い、貞光道の駅でリーダー を迎えて16名全員の顔が揃う。西に進むに従って山の雪が濃くなってくる。久し振りの雪山山 行とあって心が弾む。池田佐野にある小さな工場入口で下車、近くの広場でストレッチをして登 山口に行く。今日は愛媛県の菩提(仏道に入る)の道場から、香川県の涅槃(悟りの境地)の道 場へ入る最初の雲辺寺遍路道を歩くのだ。小さな墓地の横を通ったり、自動車道の下をくぐった りして登っ行くと同じ勾配の急な山道となりひたすら登る。悟りの境地への登りは厳しい。体力 に余裕のある山友の歌姫が終始「花は咲く」を歌って励ましてくれた。標高660m辺りから薄らと 雪が積もっていた。緩々かな登りになると畑があった。イノシシの侵入を防ぐ効果があるのだろ うか、畑の周りに2m毎にイノシシの皮を丸めた物が吊るされていた。車道との分岐に出ると昔 は悪路であったのに奇麗に舗装されていて滑りそうなので、道の端の積もった雪の上を歩く。 時折樹木に積もっていた雪が粉になって落ちてくる。折からの太陽に照らされてダイヤモンドの ように光って美しい。風も無く好天に恵まれて絶好の登山日和である。山の霊気に抱かれている と身も心もすがすがしい。白地から車道と合流してショートカットの遍路道を通る。再び車道に 出ると、左に遺髪が納めてあるという亀山天皇の御陵へ登る石段があった。2時間半で雲辺寺に 着いたが、すぐ雲辺寺山の頂上を目指す。五百羅漢やロープウェイヘの道を右に分け、家族連れ で賑わうスキー場の前から登って寺院から10分で頂上に着いた。  そこには、建物の上に巨大で厳しい毘沙門天の銅像があり、四囲に睨みを利かして仏法を守っ ていた。室内の螺旋階段を登ると展望台に出た。剣山や石鎚山方面の白銀の山々から大王製紙が 見える四国中央市や観音寺市、それに瀬戸内海まで360度の大展望があった。  雲辺寺は四国八十八箇所の中で一番高い所にあり、弘法大師が2回目に登った時に開基し、自 ら彫った千手観音菩薩をご本尊として66番目の霊場にしたといわれている。今回のメンバーの 中には、本堂をお参りしたり納経をしたりと走り回る信心深い模範的な人もいた。12時過ぎに 下山開始。往路を引き返し1時間45分で元のバスまで全員無事帰着。今回の山行は雪と「花は 咲く」の歌」と、霊場の厳かな雰囲気が何時までも心に残る癒しと修行の山旅であった。