5月例会山行 Cランク NO.15C02
剣山〜三嶺〜天狗塚
「日 時」 2015年5月9日(土)〜10日(日)
「参加者」 4名
<5月9日(土)> 天候:曇り時々小雨
「コースタイム」
ゆうゆう館6:10→見ノ越7:20/7:55----西島駅8:48/8:58----剣山頂上9:40/9:47----
次郎笈分岐10:14----水場10:22----次郎笈分岐10:27----丸石11:12/11:20----丸石
避難小屋11:54----奥祖谷かずら橋分岐11:55----伊勢の岩屋分岐12:26----高ノ瀬
12:45/13:00----石立山分岐13:19----白髪避難小屋14:45
「感 想」
自分が集合時間に遅れたため、出発が半時間も遅くなった。見ノ越に着いた時には小雨が
降っていたので、雨具を着て出発した。この縦走は20代に歩いたのが最後だ。神社の階段を
上り山道に入ると足元にブナの花が落ちていた。剣山を登る途中にネコノメソウ、ミヤマカ
タバミなどの花を見かけた。西島駅でトイレ休憩をした。気温は8℃で風が吹いて寒く感じ
た。ここからは大剣神社経由のコースを歩いた。剣山山頂からは次郎笈、三嶺、塔ノ丸、一
ノ森、丸笹山などが見られた。気温は5度と西島より3℃低かった。。次郎笈は山頂を通らず
腹を巻いた。振り返ると剣山は雲に隠れ、どこかでカラスが鳴いていた。縦走路には立ち枯
れの樹木があり小さいが白骨林もある。色鮮やかに咲いたばかりのミツバツツジが目を楽し
ませてくれた。
南にまだ登ったことがない新九郎山が見えた。剣山から天狗塚までの縦走路は景色が美し
く何軒か避難小屋もあり登山客も大井のだろうか。シカが多くなって笹が減っているのが残
念なことだ。白い小さなワチガイソウの花をよく見かけた。4月下旬に天狗塚に登った時に
見かけたオオカメノキはまだ蕾だったが、このときは白い花が咲いていた。小雨が降ったり
やんだりの天気ではあるが、それなりに楽しく歩けた。コケが群生しているところが所々に
あった。山犬嶽のコケは岩を覆い、日本庭園のように美しいらしいが行ったことがない。林
では小鳥の鳴き声がにぎやかだ。ツツピン、ツツピンとかツツピー、ツツピーとか鳴いてい
る。小鳥の声を聞くと心が軽くなり足取りも軽くなる。トンビが飛んでいた。天気はこれか
ら回復するのだろうかと話しながら歩いた。
伊勢の岩屋(水場)には行かず高野ノはピークを踏んだ。オオヤマレンゲの群生地があった。
花や枝ぶりには格調の高さがあり庭木として植えられるらしい。5〜7月に直径5〜9cmの
純白の芳香のある花を横向きか、やや下向きに開く。めしべを取り巻くおしべの赤い葯の色が
印象的で名花と言われるらしい。(葯:おしべの先にある花粉の袋)
2時前から雨が再び降り始めた。白髪避難小屋を見つけた時はほっとした。ザックを下ろし
水を汲みに行った。雨が上がったのでポンチョを戸外に干した。各自食事を済ませ就寝した。
9時に戸外に出た時は星が見えたらしい。寒くて睡眠不足だと思ったのはみな同じだったら
しい。
<5月10日(日)> 天候:晴れ
「コースタイム」
起床3:30 朝食、撤収、出発5:10----白髪分岐5:20----韮生越5:55----カヤハゲ6:07/6:13
----シカゲート7:08----鎖場7:10----三嶺7:18/7:30----光石分岐7:37----シカゲート7:42
----西熊山8:40/9:00----お亀岩9:20----イザリ峠9:49----分岐9:57----天狗塚10:16/10:40
----分岐10:56----P1476m11:36----久保14:04/14:15→見ノ越15:00/15:20→ゆうゆう館16:30
「感 想」
3時半ごろ起床した。戸外に出るとガスっていた。見上げるとぼんやり月が見えた。各自
朝食を食べた。自分はパンとジュースの食事にしたが、こう寒いとラーメンが良かったかな
と思った。ホエーブスで温まりながら食事を取った。
5時過ぎ小屋を出る頃には明るくなっていた。少し歩くと雲の向こうから朝日が現れた。
白髪分岐あたりではオトギリソウが目立った。バイケイソウの葉はわかりやすい。最初の白
髪分岐は韮生越(にろうごえ)だがそのときは、それに気づかなかった。かやはげ(東熊山)
に着いた時そこの標識を見間違えて、ここが韮生越だと勘違いしたようだ。ここは吹きさら
しで天気は良くなったが風が強く寒かった。遠くからツツドリの鳴き声が聞こえてきた。7
時大岩を右に巻き、鎖場を登った。大岩の上に行くこともできる。再びシカゲートを通り鎖
場があり、急坂を登りきると三嶺の山頂に着いた。
昨日とは打って変わっていい天気だ。空にはまだ月が残っていた。展望を楽しんでから西
へ天狗塚を目指した。光石分岐を過ぎ、青ザレを左下に見て、しばらく行くと大タオを通る
はずなのだが、気づかなかった。コースから南に入ったところだろうか。ところで笹原を歩
いているとアグネス・チャンの草原の輝きを思い出す。西熊山ではウグイスのきれいな鳴き
声が聞かれた。お亀岩分岐を過ぎ5分程で林に入った。次の分岐がイザリ峠だったと思う。
ここから少し登ると牛の背分岐に着いた。ケルンが積まれていた。黒い岩を過ぎ、白い岩を
過ぎると急な上り坂になり5〜6分で天狗塚に着いた。眺めはすばらしく、おやつを食べな
がら休憩を取った。
4月の例会山行で上ったコースを、今回は下ることになった。前回に見たオオカメノキは
白い花を咲かせていた。下り道でトラロープが張られていたが、擦り切れて細くなったとこ
ろもあり、危険だと思った。歩きながら板東さんに草木の名前を教えてもらった。ウリノキ、
ハリギリ、アカシデ、ウリハダカエデ、ホウノキ、フタリシズカ、テンナンショウ、マムシ
グサ、ユキモチソウ、ホトトギスなど。サンコウチョウと思われる声を聞いた。おもしろか
ったのは「クチュ、クチュ、ヒロシ、クチュ、クチュ、ヒロシ」だろう。言われるとそう言
っているようにも聞こえた。
先月の登山口からさらに山道を下った。登山客がほとんどいないのだろう。迷いながらも
リーダーの読図で、1時間ほどで下山できた。下の登山口にも標識があったが、こちらはか
なり古そうだった。見ノ越まではタクシーで移動したが、色々とガイドしてくれた。クール
ダウン、反省会をしてから帰路に着いた。
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