2019年10月の山行報告

          
東北の紅葉探訪
    

10月例会山行 Fランク
東北の紅葉探訪 (八甲田山〜岩木山〜奥入瀬渓流)



【日 程】 2019年10月6日(日曜日)〜10月10日(木曜日)
  6日(日)   徳島空港 ⇒ 羽田空港 ⇒ 青森空港 → 赤沼 → 八甲田山荘
  7日(月)   八甲田山荘  → 八甲田山 → 宿舎(旅館きしもと(大鰐温泉))
  8日(火)   宿舎 → 棟方志功記念館 → 三内丸山遺跡 → 弘前城 → 長勝寺 → 宿舎
  9日(水)   宿舎 → 岩木山 → 宿舎
 10日(木)  宿舎 → 奥入瀬渓流 → 十和田湖 → 青森空港 ⇒ 羽田空港 ⇒ 徳島空港

【参加者】 計25名

                         
<10月6日(日曜日)> 曇り時々晴れ
赤 沼
【コースタイム】
徳島空港 7:35 ⇒ 羽田空港 8:45/9:55 ⇒ 青森空港 11:10/11:34 − 酢ヶ湯温泉P
12:22/12:37 − 仙人橋 13:00 ・・・・ 赤沼 13:51/14:05 ・・・・ 蔦トンネル南口 15:02/
15:10 − 八甲田山荘 15:45
【概 要】
   青森空港でバスに乗車、酢ヶ湯温泉に向かう。八甲田山は紅葉の見頃を迎え、登山客や
  観光客で賑わっている。服装を整えた後、再びバスで仙人橋の赤沼登山口へ向かう。
 仙人橋のたもとから遊歩道に入り、前日迄の雨でぬかるんだ道を約50分歩くと赤沼へ到着。
 紅葉の名所として有名な蔦七沼の一つで、酢ヶ湯よりは標高が低いため色づき始めという感じ
 だが、南部赤倉岳を背にした静かな佇まいの池である。帰路は蔦トンネル登山口に向かう。
 こちらは通る人が少ないのか、所々倒木もあり荒れ気味
 の道である。約1時間で蔦トンネル南口に出て、迎えのバスで宿舎に向かう。

<10月7日(月曜日)> 晴れ時々曇り
八甲田山 Bコース
【参加者】  計18名
【コースタイム】
 八甲田山荘7:30−酢ヶ湯温泉登山口8:00・・・・仙人岱10:20・・・・鏡沼11:10・・・・大岳11:25
 /11:55・・・・酢ヶ湯温泉登山口15:00−旅館きしもと16:15
【感 想】
  登山口近くの紅葉はこれからという所ですが、平日にもかかわらず登山客がいっぱいで、
 駐車場も朝早くから混み合っている状況です。
  登りはじめは、ゆるやかで紅葉を楽しみながらですが、足元は昨日までの雨のため、ぬ
 かるみが多く、汚れが大変でした。樹林の間をやっと抜けて鏡沼に到着、景色も良く、大
 岳も間近に見えて、後少しと思い、ほっと一息入れる。頂上までの登りは急で、思った以
 上にしんどい思いをしました。しかしながら眺めは最高で、紅葉と青森トドマツの緑に感
 動しました。
  頂上は風が強く早めに昼食を終えて下山しました。下りの途中にある毛無岱ははじめて
 見る景色で、草モミジと平原がとても印象に残っています。
  すばらしい景色を楽しんでからの下りは割合大変で、ぬかるみと段差に苦しみながらや
 っと酸ヶ湯温泉に到着。多分ほとんどの人が下りに参った事と思います。全員無事下山で
 きたのを感謝して、今夜の宿舎へ向かいました。
  

八甲田山 Cコース

【参加者】  計5名
【コースタイム】
 八甲田山荘 7:30 − 酸ヶ湯温泉登山口 7:40/8:05 ・・・・ 南八甲田展望休憩 8:55/9:00
 ・・・・ 仙人岱 9:35/9:40 ・・・・ 小岳分岐 9:45 ・・・・ 大岳 10:35/10:45 ・・・・
 大岳避難小屋 11:05/11:30 ・・・・ 井戸岳11:55 ・・・・ 赤倉岳 12:15/12:20 ・・・・ 
 宮様コース分岐 12:45/12:50 ・・・・ 宮様分岐 13:20 ・・・・ 上毛無岱休憩所 13:35/13:40
 ・・・・ 下毛無岱休憩所 14:25/14:30 ・・・・ 城ヶ倉温泉分岐 14:45 ・・・・ 
 酸ヶ湯温泉登山口 15:15/15:45 − 旅館きしもと 16:15
【感 想】
  半年以上待ちに待った八甲田山に登る日がやって来た。幸い天気は高曇り、まずまずの
 登山日和だ。酸ヶ湯温泉駐車場登山口でストレッチを済ませ登山開始。鳥居をくぐるが、
 左には何と「日本山脈縦走起点、青森県八甲田山口県秋吉台五千キロ踏破」とある。奥羽
 山脈を南下するのは分かるが、後はさっぱりわからない(日本列島縦走という本が1960年
 に出ている、田中陽希の日本百名山一筆書きの方がまだ現実的か?)。
  硫黄臭のする登山道を登り地獄湯の沢に出て、沢沿いにしばらく行くと仙人岱に着く。
 八甲田清水で休憩し、小岳分岐を経て大岳への急登になる。岩を詰めた金網につかまりな
 がら登り、小さな鏡沼を過ぎると割と広々とした一等三角点のある山頂に着いた。時々ガ
 スで見えなくなるが北側の景色が素晴らしい。下北半島、陸奥湾、津軽半島そしてその向
 こうには北海道松前半島まで見ることができた。
  大岳を下ったコルに立派な避難小屋があり、そこで昼食を済ませて井戸岳に登り返す。
 大きな火口の縁を回り次のピークの赤倉岳へ、山頂の先に祠が有り北面は爆裂火口のよう
 な断崖になっている。1521mピークの分岐点まで来ると、眼下左に草紅葉の鮮やかな毛無
 岱、正面にロープウェイ山頂駅とその右先に青森市街が見える。ハイマツやアオモリトド
 松の樹林帯を下り宮様分岐からは泥濘の登山道を経て毛無岱に出る。草紅葉や池塘が点在
 する木道を歩き、紅葉の樹林帯を抜けていくと視界が開け、酸ヶ湯温泉脇の登山口に帰り
 着いた。                            
<10月8日(火曜日)> 雨後曇り
【概 要】
  予報どおり朝から雨、田代岳登山をあきらめ観光に変更する。青森市へ移動。まずは
 この地出身の棟方志功記念館を見学。続いて三内丸山遺跡へ。ここでは巨大な六本柱建物
 跡が有名だが、子ども達を葬った墓地が強く印象に残る。一人一人土器に納めて丁寧に埋
 葬されている。昼食後、弘前市へ移動。弘前城横の「津軽藩ねぷた村」内のJA直売所で
 各自リンゴを家に送る。弘前城は堀の外から少しだけ天守閣のてっぺんを眺める。最後に
 門前に立派な寺社町を従える津軽藩主の菩提寺「長勝寺」へ。
 田代岳に登れなかったのは残念だが、翌日の岩木山に備え程よい骨休みになりました。

<10月9日(水曜日)> 晴れ時々曇り
Bコース(嶽温泉コース)
【参加者】  計19名
【コースタイム】
 旅館きしもと7:10・・・・嶽温泉登山口8:35・・・・スカイライン8合目11:30/12:05・・・・
 9号目13:10/13:20・・・・8合目14:30/14:48・・・・旅館きしもと16:25
【感 想】
  下山後、岸元旅館へ向かうバスの中から雄大な岩木山を眺めていたところ、女性群のきれい
  な声の歌が聞こえてきた。
  私は真っ赤なリンゴの子・・・・・子供のころ歌った記憶がある。
  左右の窓は美味しいそうなリンゴ畑がしばらく続く。
  やがてバスが止まり、リンゴの写真タイム、急いでリンゴ畑前で写真を撮る。

  岩木山登山は登山口より順調に着たが、8合目から厳しい経験することになりました。
  登山口から3時間ゆっくり歩く。やがて8合目到着。昼食をとる。
  いよいよ山頂を目指して、元気よく歩く。
  上から下山する方々のお話は山頂付近はすごい風が吹いていてとても寒いという。
  9合目の避難小屋で休憩のあと頂上を目指すが20m歩いたところで突風に遭遇する。
  急な登りでもあり前へ進めない。みんな飛ばされるのでないかと一瞬思う。
  CLの指示で避難小屋に戻る。協議の結果、とても残念だが下山することを確認した。
  経験してみないとわからない。下山された方々が何人も同じ選択をされたと言って
    おられた。やむを得ない判断であった。自身初めての経験である。
    翌日、十和田湖から空港へ向かう途中、とてもきれいな岩木山の絶景を楽しんだ。  
  さようなら岩木山!
  思いで深い登山となりました。

Cコース(百沢コース)
【参加者】  計5名
【コースタイム】
  宿舎6:55−岩木山神社8:05/8:15・・・・登山口8:23・・・・カラスの休場9:30・・・・姥石
  9:53・・・・焼止ヒュッテ11:03・・・・坊主ころがし(昼食)11:45/12:00・・・・錫杖清水12:09
   ・・・・鳳鳴ヒュッテ12:20/12:36・・・・岩木山山頂13:20・・・・鳳鳴ヒュッテ13:55・・・・8合目
   P14:35/14:50−宿舎16:20
【感 想】
  前日の雨は上がったが、バスの中から見上げる岩木山山頂は雲の中。しかも風がかなり
  強そうに見える。
 岩木山神社前で嶽温泉登山口に向かうメンバーと別れバスを下りる。登山口は境内奥の
  拝殿横にある。神社の外苑である桜林公園を抜け、百沢スキー場手前から本格的な登山道
  に入る。焼止まりヒュッテまでは七曲がりとよばれる急坂もあるが、概ね歩き易い樹林帯
  の中の道である。 ヒュッテを過ぎると登山道の様相が一変し、ピラミダルな火山「岩木山」
  の山容を体感できる狭い沢筋の急登になる。「坊主ころがし」とよばれる急傾斜の岩場は緊
  張感溢れる登りが続き、ここで短パン、Tシャツ姿の男性に追い抜かれる。トレイルランで
  はないとのこと。暑いとのこと。錫杖清水とよばれる水場に出るとようやく沢が開け、傾斜
  がゆるやかになる。稜線に出るとやはりガスに覆われ視界がきかない。予想どおりの強風、
  幸い雨は降っていない。鳳鳴ヒュッテで休憩、雨具、ダウンベストで身を固め頂上に向かう。
  コースタイムの倍の時間をかけて頂上に立つが、立っているのがやっとの強風、早々に引き
  上げる。8合目駐車場でBグループと合流、バスで下山する。
      
<10月10日(木曜日)> 晴れ

奥入瀬渓流
【コースタイム】
 宿舎 7:00 − 石ヶ戸 8:10 ・・・・ 銚子大滝 11:10 − 十和田湖 12:15/13:30 − 
 青森空港 14:30/17:00 ⇒ 羽田空港 18:20/19:40 ⇒ 徳島空港 20:55

【概 要】
  奥入瀬渓流はよく知られた観光コースだが、一般的なツアーではバスから下りて30分
 から1時間も歩けばよいほうだとか。今回は、石ヶ戸から銚子大滝まで約3時間、ほぼ全
 コースを歩くこることができた。紅葉には早かったがそのぶん観光客が少なく、のんびり
  と水浴びをするカワガラスなど眺めながら、ゆったりと渓流歩き楽しむことができた。
  十和田湖では「きりたんぽ鍋」と「ヒメマスの塩焼き」をメインにした昼食。食後、少
  し離れているが高村光太郎の最後の作品「乙女の像」まで歩いた参加者も多かったようだ。
  この日は天候が回復し、車窓から眺める岩木山の秀麗な姿に昨日の強風を残念がる声が
  聞こえた。青森空港から羽田空港経由で徳島空港へ。東北の秋を堪能した5日間であった。