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黒笠山(くろがさやま)
山容写真 装備 積雪期 無雪期 地 図

    登山データ
    所在地  美馬郡一宇村と三好郡東祖谷山村の村境に位置する  
  地図   1/25000 [剣山] [阿波古見] 
    標 高=1703.0m  標高差=1000m(白井登山口)

    コースタイム
    徳島〜貞光〜一宇村白井登山口     車で約2時間15分  60km
  徳島〜貞光〜一宇村白井部落〜小島峠  車で約2時間35分  66km

    初級 白井登山口コース
     登山口−20分−廃屋−15分−鳥居−2時間10分−黒笠神社−50分−黒笠山々頂−40分−黒笠神社−
       1時間20分−鳥居−20分−登山口
    
     落合峠コース
     落合峠−1時間40分−矢筈山−2時間40分−黒笠山々頂

     小島峠コース
     小島峠−20分−旧小島峠−1時間50分−標識−50分−ピーク1542m−1時間20分−黒笠山々頂


    コースガイド
    白井登山口コース
  国道192号腺を池田方面に進み、貞光に入り剣山スキー場の標識に従い国道438号腺を貞光川に沿って南下。一宇村の古見 
  の集落を抜け伊良原で貞光川に架かる明渡橋を渡り県道261号線に入る。この県道は小島峠を経由して東祖谷山村の菅生に通じ
  ている。
   明渡橋から30分足らずで第2白井橋に至る。ここに矢筈山から石堂山へ至る登山コースを示した看板があり、谷の右岸の細い
  道を上がっていくと終点が登山口となる。車は5台位駐車出来そうだ。
   民家への階段を登り、沢に架かる橋を渡ったら、奥の民家への道を歩き、沢沿いにつけられた道を歩く。この付近は、かつて集
 落を形成していたと思われ、廃屋や水田跡があるが、今は杉、桧の人工林に変わっている。
   登山口から40分足らずで鳥居があり、上流から取水しているのか常時黒いパイプから勢い良く水が流れている。人工林の中の
  暗い登山道であり、所々道が崩壊して細くなっている所がある。ほぼ左に沢を見ながらの登山道である。
   左前方に黒笠山の山頂が見えてくるる頃、一段と傾斜がきつくロープが張ってある所があるが、ここから間もなく黒笠神社であ 
 る。黒笠神社からはブナわ始めモミ、ツガ、ダケカンバなど自然林が豊となり、特に主稜線からは気持ちの良い登山道が展開され
 る。黒笠山へは主稜線を左にとる。右へ行けば志津嶽となる。
  稜線上にある矢筈山への標識を過ぎると傾斜もきつくロープや鎖を使っての登山となるが、すぐに山頂となる。山頂は狭いが素
 晴らしい大展望が得られる。
   山頂からは剣山、三嶺、天狗塚の山並みをはじめ、東方の友内山から高城山方面、西方には矢筈山やサガリハゲなど名だたる山
 並みが一望できる。

    見所等
    祖谷山系の東端に位置する黒笠山は、矢筈山や塔丸に標高でこそ劣るものの、剣山スキー場や、特に小島峠から展望すると、別 
 名「阿波のマツターホルン」とも言われる程に先の尖った端正なピラミッド型をした姿を展望することができる。
   登山口は、一宇村の白井部落からのものや、小島峠から、又は落合峠から矢筈山を越えて縦走するなどのコースがある。特に小
 島峠からのコースはブナなどの広葉樹やモミ、ツガ、などの針葉樹が多く残され、気持ちの良い山歩きができる。
  頂上からの展望は素晴らしく、県内屈指である。
    
    テント場
  黒笠神社前(正式なテント場ではないが設営可) テント張数 2〜3張り
                         水場    登山道と沢の距離が近いので沢水が利用できる。

    道路情報等
    徳島県脇町土木事務所 0883−52−2222
    一宇村役場      0883−67−2114

  注意点、その他
    1.登山口付近は里道や山への手入れ道が多数分岐しているが、要所に標識があるので注意して欲しい。
  2.冬季は予想外に深い雪に覆われ、過去に遭難事故も発生しているので、万全の準備と経験者の同行のもと登山して欲しい。