野鳥の声 カッコウ
白山 | 北岳〜農鳥岳縦走 | 轟の滝 |
8月例会山行 Aランク 白 山
【日 時】 2010年7月24日(土)〜27日(火) 7月24日(土) 【天候】 晴れ 美郷観光車庫5:30――会事務所6:10――上鮎喰6:30――とくとく松茂6:50――淡路SA 7:45/8:00――多賀SA10:30/10:50――賤ケ岳SA 11:15/11:55(昼食)―― 勝山市白山神社参拝13:20/14:15――白山市白峰温泉高原14:55 梅雨明け以来猛暑続きの日々。どうかこの晴天が続いてくれますようにと祈りつつ、 期待と不安を胸に14名元気に出発。昼食後、勝山街道に入り越前大仏の清大寺を過 ぎ、泰澄大師が開いた修験・登山の入りロである白山三馬場(越前・加賀・美濃)の 一つ、杉の大木と絨毯を敷き詰めたかのような苔が美しい平泉寺白山神社に参拝し、 山行の無事を祈った。旅館高原に到着し、入浴,ミーティング、おいしい夕食で不安が 少し和らいだ。徳島から持参のスダチが最高!渉外のSさんありがとう。 7月25日 (日) 【天候】 晴れ 旅館高原6:30――別当出合登山口7:05/7:35‥‥中飯場8:30/8:40‥‥別当覗 9:30/9:40 ‥‥甚之助小屋10:35/11:00‥‥昼食11:50/12:20‥‥黒ボコ岩 13:20/10:30‥‥雪渓14:00/14:05 ‥‥室堂センター14:15 花のガイド15:00/16:00夕食17:30,就寝20:30 SLのKさんによる入念なストレッチの後、別当出合から出発。下ってくる登山客 も多く狭い登山道ですれ違う度に挨拶が交わされる。「ご来光すばらしかったよ。」 「お花が 待ってるよ。」の声に励まされ、期待感が高まると同時に心臓の鼓動も高ま った。「阿波の徳島から来ました。」と宣伝熱心なSさん。甚之助小屋では冷たい蛇口 の水がとてもおいしかった。だんだんと道の脇に高山植物の花々が見られ、写真を撮っ たり、名前を言い合ったりゆっくり登ったのだが、かなりきつい勾配が続き、疲れも 出て少し行程が遅れてしまった。水のせせらぎを聴きながら満開のキヌガサソウの群 生に見守られての昼食。 黒ボコ岩手前に延命水があり喉をうるおす。木道を通って室堂センターに到着、頂 上へは明日のご来光の時にとなり、自然観察ガイドの花案内を受けた。中島先生の丁 重な資料のお陰で大変わかりやすかった。白山神社にお参りし、明日の晴天を祈願。 神社の背景には御前が峰がそびえ、上空は真っ白の入道雲と澄み切った青空、広場に 集う多くの登山客、他のグループと草笛、オカリナの伴奏で合唱、空が赤く夕陽で染 まる刻を一緒に過ごし 、山小屋での狭い、暑い就寝タイムとなった。 7月26日(月) 【天候】 晴れ 室堂センター(起床3:30)出発4:00 ‥白山山頂(御前峰)4:45 /5:10‥‥ 室堂センター 5:50/7:05(朝食)‥千蛇池8:10‥‥七倉山10:15/11:20‥大汝峰山頂12:10 /12:45 (昼食)‥‥室堂センター14:00/14:30 ‥南竜山荘16:00 ドーン、ドーン、ドーン・・・陣太鼓の音で日を覚ます。御来光の合図だ。暗闇 の中、ヘッドランプを頼りに、御前峰へ登る.山頂に着くとだんだん明るくなり、御 来光が見えてきた。すばらしい御来光に周りから一斉に歓声が上がった。記念撮影を し、すぐ下山。 朝食後すぐ、七倉山・大汝峰へ出発。七倉山への道は険しかったが、ハイマツ林を 抜けると一面のお花畑が広がっていた。ハクサンフウロ・ハクサンコザクラ・クロユ リ・アオノツガザクラ・イワギキョウ・キヌガサソウ・クルマユリ・コイワカガミ・ コバイケイソウ・ハクザンシャクナゲ・ヨツバシオガマ・ゴゼンタチバナ等々の花々 が咲いていた。花を見つけるたびに、名前を確かめ合ったり、写真に撮ったりしなが ら歩いて行った。 七倉山の近くの雪渓では雪を触ったり、踏みしめたりして楽しんだ。又、お花畑の あちこちから小鳥の囀りが聞こえ、耳を楽しませてくれた。 大汝峰の頂上からの展 望はすばらしく、下にエメラルドグリーンの翠が池が、遠くの山々が360度ぐるり と見わたせる絶景が広がっていた。下りは傾斜が60度はあるかと思われる岩場もあ り、恐る恐る下りる。「冒険みたいでおもしろかった」という人もいたが「昨日、延 命水を飲んで寿命が延びたのに、又、元に戻った」と言う人もいて笑いあった。 昼過ぎ、雲が多くなり、雨が降りそうになってきた。室堂に着くと急いで荷造りを し、南竜山荘へ急ぐ。下りはごろごろ石の道なので、気を付けながら、必死に歩く。 しばらくすると南竜山荘の赤い屋根が見えてきた。が、まだまだ遠い。歩いて歩いて やっと南竜山荘に着いた。 夕食後、布団の上でのミーティング。みんな「また反省?」と言いながらも、いろ いろ話が出た。その中で、GLさん、SLさん、渉外さんから歩き方・荷物の詰め方 などいろいろ教えてくださった。 7月27日(火) 【天候】曇り後晴れ 南竜山荘(起床4:00)5:00‥‥展望台6:15 / 6:35 (朝食)‥‥大倉尾根分岐7:20 / 7:40‥‥大倉山避難小屋9:15 / 9:30‥‥白水小屋12:15 / 12:45 ――白川温泉 13:40 /15:20――白川郷I・C――東海北陸自動車道――養老SA 17:20 ―― 西宮名塩19:30 / 20:05――南淡SA――鳴門I・C――とくとくターミナル―― 会事務所22:20 いよいよ最後の目。雨の心配をしながら、霧の中を出発。1時間ほど登った展望台 で朝食のお弁当を食べた。この辺りにはカライトソウやシモツケソウも見られた。 大倉尾根分岐では、霧も晴れ、すっかりいい天気になってきた。分岐には大カンク ラ雪渓があり、雪渓から流れてくる天然水を飲んだり、手を洗ったりすると疲れも吹 っ飛んでしまった。天然水の冷たくておいしかったこと! 後は尾根づたいに歩くだけ。距離は長いが、下りなので少し楽だ。白山の壮大な景 色やかわいい花々とも、あと少しでお別れかと名残を惜しみながら歩いていった。し かし、大倉山避難小屋あたりから険しい下り坂となる。ごろごろ石や本の根があり慎 重に進んで行った。どんどん下って行くと、ブナやミズナラの原生林に入っていった。 木々の間からエメラルドグリーンのダム湖が見えてきた。あと少し、あと少しと思い ながら、歩いてもなかなか着かない。歩いて歩いて・・・、やっと白水小屋に辿り着 いた。足はがくがくし、体はへとへとだったが、心は「白山」に登り終えた満足感で 一杯。みんなで握手や万歳をし、無事に登り終えたことを喜び合った。 途中の白川温泉では、3日間の汗を流し、お茶やビールで乾杯。おいしい食事を食 べながら、またまたミーティング。今回はミーティングが多かったが、話し合うによ りメンバーの気持ちや考えがよく分かり、仲良くなったように思う。そのことが、よ り楽しく安全な山行に繋がるのだなと思った。帰りのバスの中では、Sさんの巧みな 話術とカラオケで盛り上がり、わいわい言いながら楽しく帰った。 参加したどの人からも、「白山に登れて良かったな。楽しい思い出ができたな。又、 来年も夏山に行きたいな。」などの声が聞かれた。これもみな、CLさん始め、お二人 のSLさん渉外のSさん、また企画運営に携わってくださった方々のお陰と感謝して います。 初めての夏山で不安が一杯でしたが、白山の花を見たいとの思いで参加させてもら いました。山一面のお花畑、キヌガサソウ・クロユリ・ハクサンコザクラ・ハクザン フーロ・・・等々。一輪一輪の花びらが繊細でかわいかった。 雪渓を踏みしめ、雄 大な景色に歓喜、夜毎の山男・山女の人との触れ合い。下山した時の感激。どれもい い思い出です。温泉に入った時は、幻覚が見えるほど苦しかったことも忘れ、次の山 に想いを馳せていました。とにかく楽しい夏山でした。 リーダーさん始め、ご一緒した皆さん、ありがとうございました。 |