最終更新日:
雲早山(くもそうやま)
山容写真 装備 積雪期 無雪期 地 図                      

    登山データ
    所在地  那賀郡木沢村  地図 1/25000 雲早山 1/50000 雲早山
    標 高=1495.9m  標高差=400m

    コースタイム
    JR徳島駅〜神山〜剣山スーパー林道登山口 車で約2時間
    初級(登降時間=1時間55分)  登山口‐50分‐縦走路分岐‐20分‐雲早山‐12分‐縦走路分岐‐33分‐登山口
    中級(登降時間=1時間40分)  登山口‐45分‐縦走路分岐‐15分‐雲早山‐10分‐縦走路分岐‐30分‐登山口
    上級(登降時間=1時間25分)  登山口‐40分‐縦走路分岐‐10分‐雲早山‐ 8分‐縦走路分岐‐27分‐登山口

    コースガイド
    登山口は徳島市から神山町川又を経由して2時間ほどのスーパー林道沿いにあり、山の北面から登ることになる。
  登山口の横には美しい沢が流れており、この山の恵みを直接感じさせてくれる。ここから右手側の斜面をわずかに登り、沢と同じ
  方向に緩やかな道を進んで行くと間もなく道を失うが、あわてず大きな沢の方に下っていくと道を見付けることができる。道標も
  要所に設置されているので気を配って行こう。沢の中の島と島とを渡るような感じで登っていくと、やがて沢と別れを告げ道も急
  になってくる。一踏ん張りして傾斜が緩くなると、庭園風にジャリが敷き詰められ人為が加わっているのではと思わせるような場
  所に出る。ここを過ぎると道の両側にスズタケが現れ、途中ブナの大木が目を引き、その生命力に畏敬の念を覚える。やがて左手
  に稜線が見えるようになると道が突き当たり左右に分かれるが、これを右にとる。そして途中1回大きく方向を変え、さらに登っ
  て行くと稜線である。稜線は緑に囲まれた感じの良い場所で道標も立っている。この分岐を右にとると鳥居があり南側の展望が開
  けるが、すぐに林の中となる。やがて傾斜が急になると頂上である。
   頂上はさほど広くない。北面以外は灌木が刈り込まれており展望はよく、高城山や高丸山を望むことができる。また、小さな祠
  も納められている。頂上で一服したら下山であるが、往路をそのまま戻ることになる。ゆっくりと樹木や野草などを観察しながら
  下ってもおもしろいだろう。

    見 所
    那賀郡木沢村、名西郡神山町、勝浦郡上勝町の境界付近に位置する山。山頂は境界から600mほど南西により、木沢村内に入
  る。山頂には雨乞いの神である雲早神社が祀られている。
   中部山渓県立自然公園のうち北斜面は国有林で、ブナ原生林127haが風景林に指定されている。南の木沢村側もブナ帯を形
  成するが、藩政期から名負林(私有地)が多い。明治20年代から植林が始められた。
   ブナの他にはウラジロガシ、イタヤカエデ、ミズナラ、ヒメシャラ、ヒノキなどが自生。頂上にはタマカラマツが珍しい。草で
  は、ヒメテンナンショウ、フクジュソウ、アサマリンドウ、タカネオトギリ、ヤマブキソウなどが見られる。南の沢谷では国の天
  然記念物であるタヌキノショクダイが自生する。
   高城山、高丸山と共に勝浦三山と称される。昭和56年北斜面を通過する、いわゆる剣山スーパー林道が建設され、雲早山周辺
  は山と谷を結ぶ観光地となった。登山道は雲早隧道を南に抜けすぐ東に道をとり、土須峠を経てコンクリート橋の横から登高する。
  約1時間で頂上。剣山から徳島の眉山まで展望がきく。南方の西三子山が最も美しく見える。山名の由来は明確ではないが、雲早
  く雨多いことから命名されたと考えられる。
    注意点、その他