2008年6月の山行報告

津志嶽紫雲出山八面山


6月例会山行  Bランク

津志嶽つしだけ(1494m) 四国百名山

【日 時】 2008年6月8日(日曜日) 【天 候】 曇り時々晴
【コースタイム】
 石井町役場5:55‐‐‐‐貞光道の駅6:45−6:50‐‐‐‐
 石鉄神社鳥居7:15‐‐‐‐登山口7:20−7:45‐‐‐‐‐
 水車 8:15‐‐‐‐‐石鉄神社 8:20−8:30‐‐‐‐‐
 秋葉山分岐点25−9:35 ‐‐‐‐津子嶽神社9:45 ‐‐‐‐
 鉄塔10:05−10:10‐‐‐‐頂上11:08−11:50 ‐‐‐‐
 稜線分岐12:53・13:00 ‐‐‐石鉄神社13:30−13:35‐‐
 登山口14;00‐‐‐‐石井町役場17:00



ギンリョウソウ
【感 想】
 梅雨らしい天気が続き,おそらくは雨という予報で半ばあきらめていたのが,前日になっ
て好転。梅雨の合間ということで湿度が高く,登りはじめるとたちまち汗が噴き出してきた。
 久薮集落下の登山口から谷川沿いに登り始める。しきりに顔の汗をぬぐいながら,水量の
増した谷川の水音,滝の音を聞きながら石鉄神社に到着。冷たい湧き水で顔を洗って一息っ
く。神社から,昨夜の雨で所々ぬかるんだ急登をひたすら登り続け稜線上の秋葉山との分岐
点に到着する。ザックを下ろすと北側斜面からの涼風が気持ちよい。ここからは,それまで
の植林帯から,距離は長いが,自然林の中を緩急変化に富んだ登山道を進む。
 小さな詞の中にお夏粗3匹が祀られた障子嶽神社を過ぎると,落ち葉の絨毯の敷かれた道,
ちょっとした岩場,大小のコケむした岩が積み重なる静寂な道,木の根に足をとられそうに
なる急登,木漏れ日の射す中,新緑に囲まれて進む山歩きはすがすがしい。途中,オオヤマ
レンゲの白い膏を一輪目にする。
 鉄塔横の広場で小休止をとった後は,山頂へ向けてアップダウンのきつい道が続く。しか
し,高度が上がるにつれて,木々の新緑が鮮やかさを増す。やがてシヤクナゲの群生地にさ
しかかる。今年は裏年ということ,時期もやや遅かったことで,所々に萎れた花弁が残って
いるだけだったが,山頂が近くなり,傾斜が一段と急になったころ,木々の間にあちらこち
ら淡いピンクの花弁が見え陰れする。少しばかり神秘的な気分になるうち,唐突に山頂に
達していた。

 何かの山行記で読みましたが,津志嶽はシヤクナゲの時期を除いて余り人気のない山だそ
うです。確かに,三嶺から天狗塚への縦走路のように,笹原の中を360度の展望を楽しみ
ながらの山歩きも良いものですが,分岐から山頂に向かって,絶えず変化する緑のトンネル
をくぐり抜けていく山歩きは,眺望はききませんが,日常を離れた不思議な解放感を味わう
ことができました。
 ところで,展望を確保するめ,山頂の立木を中途半端に伐採しているが,そんな必要があ
るのでしょうか。あるがままの自然を楽しむべきであるのに,かなり興ざめである。