【日　時】　２００８年７月２５日〜２８日
【参加者】　６名
【コースタイム】
　　　　　　２６日
　　　　　　室堂バスターミナル7：00／7：45 〜血の池地獄8：30〜雷鳥沢キャンプ場
　　　　　　9：00／9：10〜別山乗越まで1k地点10：25〜剱御前小舎（泊）11：20
            昼食　休憩　小屋周辺を散策　夕食17：00　ミーティング　就寝21：00
            ２７日
　　　　　  起床4：30　朝食5：00　小屋発6：40〜別山乗越まで1k地点7：05〜 
            雷鳥沢キャンプ場8：10／8：23〜雷鳥荘8：58／9：10〜室堂（診療所）
　　　　　　9：40／10：50〜祓度社11：45〜一ノ越山荘（昼食）12：05／12：35〜
            浄土山々頂手前13：15〜一ノ越13：30〜雷鳥荘（泊）14：45
            夕食18：00　就寝21：00
            ２８日
            起床5：30　朝食7：00　雷鳥荘発9：35〜室堂10：10／10：33〜
            滝見台バス停11：40〜立山駅（昼食、買い物）11：35／13：00〜
            立山ＩＣ16：50〜多賀ＳＡ17：10〜淡路ＳＡ（夕食）19：40／20：20〜
            松茂バスターミナル21：10〜石井会事務所


【記録感想】
２６日
　今回の夏山は、出発当日の昼前の天気予報で２５日から２８日にかけて気圧の谷の接近で天気がくずれる
事を知った。案に違わず室堂は濃い霧がたちこめていた。所定のコースは室堂から一ノ越、雄山、大汝山、
真砂岳、別山、剱御前小舎（泊）と縦走することなっていたが、急遽ルートを変更し雷鳥平から剱御前小舎
へ直登することになった。従ってＢパーティーと剱御前小舎まで行動を共にする事になった。
　雪渓は心配した程でなく、アイゼンを付けずに登る。時にのぞく一瞬の晴れ間を見て明日への希望をつの
らせる。小舎には１１時２０分に着き昼食をすませた後、それぞれ横になって休息をとる。良く乾燥したフ
カフカの布団に感激し、いつしか眠りにつく。
　１５時頃ふと目を覚ますと霧はなく晴れているではないか。みんなを起こし急いで小舎の裏山を登り、展
望のよい高台に上がる。眼下には剱沢が広がり、その向こうには岩の殿堂剱岳が聳え立つ。正に一幅の絵で
ある。後ろを振り返れば、室堂平、雷鳥平、地獄谷、弥陀ヶ原がまるで鳥瞰図のように一望できる。右手の
方には一ノ越から剱御前小舎までの縦走コースの山々が西日に映えている。山の神様が私達に微笑みかけた
一瞬であった。


２７日
　メンバーの一人が昨夜から食欲が進まず熱があ。朝の天気予報によると天候はますます悪くなるという。
決断を迫られる。大日連峰への縦走は危険を伴うと判断し、昨夜仮予約していた雷鳥荘へ下りる事に決定、
他の２パーティに連絡とりその旨を伝える。他のパーティは予定通りの行動をとるとの事であった。
　６時４０分に剱御前小舎を出て雷鳥荘に８時５８分に着く。雷鳥荘に荷物を預けて軽装で、雄山に向かう。
途中、室堂で診療所に寄り体調の悪いメンバの診療を受ける。医師の診断によると、「軽い高山病だが、出
来れば下に降ろした方が良い」との事なので、ＳＬの天野さんが付き添って立山駅まで降り、そこで１泊す
る事になった。
　残るメンバーで雄山を目指したが、一ノ越に着くと雄山へ登る道は数珠つなぎ、私達の前にはさらに中学
生の団体がいる。雄山はあきらめて浄土山へむかう。しかし、浄土山直下で雨と雷にあい、急いで一ノ越引
き返した。雷鳥荘１４時４５分着である。


２８日
　夜来風雨の声、他のパーティの今日の行動を心配しながら起床。外は雨風が激しい。朝食後、完全装備で
二つのパーティの到着をまつ。雨の玄関を出たり入ったりして雷鳥平を見る。どのパーティも山友のように
思える。ふと気が付くとＡ１サブリーダーの上川さんが坂の下にいるではないか。全員感激が込み上げてく
る。涙ながらの握手握手である。　　今回の夏山は多くの教訓をのこしたと思う。三者間の通信連絡の問題。
三者が同一貸し切りバスだったため、状況に対する選択肢が限定されてしまった事等。「終わり良ければ総
て良し」と言うが、この教訓が生かされてこそと思う。