4月例会山行 Bランク
しがきの丸
【日 時】2010年4月11日(日曜日) 【天 候】 曇り後雨
【コースクイム】
石井町役場6:25――登山口7:43/8:10……小屋9:10……滝徒渉(休)9:45/10:00
……分岐11:15……しがきの丸11:55/12:30……急坂(川村新道?)……林道13:40
……登山口14:00/14:18―神山道の駅(反省会)15:10/15:45―石井町役場16:10
【感 想】
しがきの丸は、別名「しごきの丸」と事前に聞いて、いささかの不安を持って臨ん
だ例会山行。予感は的中。聞きしに勝る頂上直下の崖のような急斜面の登り降り、幾
多の沢渡り、ざれた滑りやすい道、県有林の急な防火帯と、バリエーションに富んで
面白いが、暫くは行きたくない山であった。足達者な参加者はなんなく歩き、BTの二
人は元気にクリアー。これがBランクか?と、自信喪失の筆者だが、反省会では、ぽ
つぽつ大変だったとの声も出る。
登山口は、しっかりした標識があり、入念なストレッチを済ませ、出発。途中、道
が分断されている箇所を巻き、谷の左岸を、赤テープを手掛かりに登って行く。崩落
した崖を避け、小さな沢を数回渡り(渡り難い箇所では、ロープを張ってくれる)、
迫り出した巨岩の脇を通過し、小屋に着く。ここまでも、男性参加者が、幾度もルート
を探したり、サポートしてくれたりで、女性だけでは到底無理だ。さすが「滝の村」
木沢で、あちこちに滝が現れ、沢音を聞きながら進む。新緑の頃は綺麗だろうと想像
するが、今回は、足元を見て、次のステップを確認するので精一杯であった。
しばらく進むと少し大きな滝が現れ、つるつるの岩を降りるのに手こずるが、小休
憩。次は、沢谷県有林の票杭がある防火線らしいかなりの急坂を、喘ぎながら何とか
登り切り、巻き道を左に進むと、高城山縦走路の尾根に着く。次の難所は、しがきの
丸の取り付き斜面。木にしがみ付きながら、根にすがりながら、必死の登り。山頂に
到着した時は、緊張が解けたのか、記念撮影も顔が引きつっているような複雑な笑顔。
やれやれと昼食を広げたものの、今度は本格的な雨に降られ、慌ててカッバを身に
つけ、食事もそこそこに済ます。
降りは、更なる試練が待っていた。雨に濡れて滑り易くなっている杉林の急斜面を、
ひたすら直滑降で下っていく。前日、川村さんが下見でテープの印を付けてくれたコ
ースで、皆で「川村新道」と命名した。足がヨタヨタになる45分程の下りが終わると、
枝垂桜・八重椿・梨の花が満開の生活道になり、一同ほっとする。
標高差663m、距離7〜8km、総時間6時間と、一見きつさを予想出来難いが、赤テ
ープが頻繁に付いているコースでなく、入る人が少ないのか荒れている箇所が多い。
読図力と山勘と技術を備えた熟練者向きである。「皆さん、ものは試しに、晴れの日
に一度経験されては如何でしょうか。」と、簡単にお勧めは出来ない山であった
天候に恵まれず、難所続きであったが、全員、怪我が無く、無事下山出来ました。
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